月に酔う

5日程前、色々なことを考えながら頭を垂れて、夕暮れ歩き始めた。
数歩歩いて、ふと振り返ると
まあるい月。輝く月。

20年程前にも見たことがある。
働き始めて、初めての一人暮らしを始めた時。
夜も遅く家路に向かい、ふと振り返ると
銀色に明るく、高く輝いていた。

見た瞬間に疲れも忘れ、マンションの部屋に着いてから
カメラを持って再び外に出た。
この月を、消したくないと、いつまでも見ていたいと思って。
その明らかさを写し取りたいと思って。

20年して、同じように、月がまた輝いて。
まあるく、2月の冷たい夜空に、暗い東山の上に、
身に沁み込むような輝き。
夜空に溶ける。
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by 66nobnob | 2011-02-21 23:36